レーザートーニングMEDICAL08
QスイッチYAGレーザーを用いて「レーザートーニング」という治療を行っています。これは、肝斑部位にあえて弱めの設定で、1週間に一度くらいのペースで継続してレーザーを照射することで、肝斑が薄くなるまでの期間を少しでも短縮させようとする治療法です。
Nd-YAG(ネオジウム・ヤグレーザー)はイットリウム、アルミニウム、ガーネットという3種類から成る結晶YAGにネオジウムNdを混ぜたもので、1064nmという波長を出します。深部への到達性がよいため太田母斑や異所性蒙古斑,青や黒の入れ墨(アートメークを含む)に対して威力を発揮します。
波長を半分に変換できるKTP結晶を組み込んで、532nmの波長を出すこともできます。532nmの波長は、メラニン色素に反応するとともに、ヘモグロビンの赤い色素にも反応しますので、表在性のシミやソバカス、赤やオレンジ、紫色の入れ墨(アートメークを含む)の治療に使用されています。brこちらの施術には同意書が必要となります。下記よりダウンロード下さい。
【レーザーを当てたことで起こる反応】
- レーザー光が色素に吸収される。
- 光エネルギーが熱エネルギーに変換される。
- その色素が熱せられる。
- やがて熱せられた色素から周りの組織に熱が拡散し、熱障害(軽い火傷)をおこす。
- それが表面のかさぶたとなって脱落する。
※一部の光は衝撃波となり、対象物を細かく粉砕し、体の中の掃除をするマクロファージが食べて処理をすることによって、色素が徐々に薄くなってゆきます。従って真皮内にあるものは治療回数として複数回かかってしまいます。
肝斑/色素沈着の改善/肌のキメ・ハリの改善
- 炎症のある皮膚
- 敏感肌
- 重度の心疾患をお持ちの方
- 糖尿病など創傷治癒に問題のある方
- 妊婦及び授乳婦
- 皮疹やヘルペス発疹のある方
- 日焼けしている方
- 今までに一度でも金製剤を使用したことがある方
肝斑とは
症状
また、妊娠中やピルの使用によってホルモンバランスに変化があったときに発生することもあります。
原因
閉経とともに薄くなったり、消えたりする傾向にあるといわれています。紫外線の多くなる夏に目立つようになり、冬には薄くなることが多く紫外線が増悪要因になります。また睡眠不足や、ストレスでホルモンバランスが崩れることも、発症の要因となりストレスとのかかわりも指摘されています。
治療
当院ではレーザートーニングを使用します。微弱なパワーを均一にしながらレーザーを当てることにより、シミや肝斑の原因となるメラノサイトを活性化させずに、徐々に薄くすることができます。今までのレーザー治療では難かしかった肝斑の治療に効くだけでなく、肝斑を含めた色素性の病変を改善することができます。
レーザートーニングの施術の流れ
レーザートーニングの所要時間、施術間隔や施術の流れは下記のとおりです。医師による事前カウンセリングがあります。
所要時間 | トータル30分ほどかかります。 ※前回終了から1年以上あいた場合、1クール終了後、医師の診察必要となります。 |
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施術間隔 | 1~2週間に一度 |
STEP.1 診察
STEP.2 洗顔
STEP.3 写真撮影
STEP.4 照射
施術の痛みやダウンタイムについて
◆痛み◆
- パチパチとゴムではじかれたような痛みや熱さを感じることがあります。
◆ダウンタイム◆
- 施術直後はすぐにお化粧してお帰りいただけます。
赤み・熱感などが出現することがありますが、一過性の症状で自然に治まることがほとんどです。数日しても治まらない場合や何か異常を感じましたら早めにご来院下さい。
◆アフターケア◆
- 炎症後色素沈着を少なくするために美白剤と日焼け止めを必ず使用してください。レーザーは軽度ですが火傷を生じさせるものですから、炎症後色素沈着は必発です。美白剤や日焼け止めによるアフターケアとあいまって成り立つ治療法です。